櫻井幸雄のモデルルーム見学術
モデルルーム見学術
見るべきポイント

耐震ドア枠になっているか
 阪神淡路大震災のとき、被災地ではドア枠が歪み、開け閉めできない玄関ドアが続出した。その教訓から開発されたのが大地震でも歪まないドア枠。現在の新築マンションには標準的に採用されているが、念のため、採用されていることを確認しておきたい。  
ドアノブはプッシュプルレバーか-
 スチール製のマンションドアは重量があり、開閉に苦労することがある。この苦労を軽減させてくれるのが、プッシュプルドア。ドアを引いて開けるときはレバーを引く。ドアを押して開けるときにはレバーを押す。レバーは大きく丈夫であるため、体重をかけて押したり引いたりできる。だから、開け閉めが楽になる方式である。
 現在のマンションは大半でこのプッシュプル方式を採用。加えて、レバーの上下に二つの錠を設置するのが当たり前になっている。
 この方式になっているのが普通であることを知っておき、異なる方式になっている新築マンションは、なぜプッシュプル方式を採用していないのかを説明してもらう姿勢が必要だろう。

玄関ドアのセキュリティは万全か
 玄関ドアのセキュリティ設備というと、基本的なものは錠とドアチェーン、そしてドアスコープの3点セット。この三つは、備えられていて当然の設備となる。ちなみに、ドアチェーンはチェーン(鎖)状のものは少なく、金属バーの形状をしたものが主流になっている。
 以上のセキュリティがさらに進むと、ドアスコープを二つにしたり、ドアに付く錠がピッキング対策済みなど防犯性がさらに高まる。防犯の工夫が多ければ安心感も増すので高評価だ。  
ドアホンが付いているか
 現在のマンションはドアホンが必ず付いている。玄関前に来た人がチャイムを鳴らすと、家の中の人はインターホンで対応する仕組みである。このシステムがさらに進むと、「カメラ付きインターホン」になる。画面で玄関前の人の顔を確認しながら話ができるわけだ。
 エントランスに来た人がオートロックのインターホンを鳴らすと、各住戸の住人はカメラでエントランスに来た人の顔を確認できる――それは、多くのマンションで実現していること。それだけではなく、エントランスを通過した人が各住戸の前に来たとき、もう一度カメラで来訪者の顔を確認できる。それが、カメラ付きドアホンである。
 残念ながら、各住戸の玄関前にカメラ付きインターホンを備えるマンションはまだ少ない。それゆえ、付いていればポイントの高い設備ということになる。

玄関部分の収納は十分か
 玄関には靴を入れるための収納が必要。現在の分譲マンションは作りつけの下足入れやシューズインクロークを備えることが当たり前。これに対し、賃貸マンションや賃貸アパートでは作りつけの下足入れがないので、家具の下駄箱を購入することになる。そのため、賃貸から分譲に移ると下駄箱が不要になってしまう。
 下駄箱などまったく不要というくらい立派な下足入れが付いているのだが、そこでもチェックは必要。例えば傘をしまうスペースがきちんと確保されているかどうか。ロングブーツがしまえるかどうかも確認したい。さらに、赤ちゃん用のバギーを収納できるようになっていれば、なおよい。  

その他の玄関設備は充実しているか
 その他の設備としては、人感センサー付きの照明がある。人が近づけば自動的に照明が点灯し、人が離れればしばらくして自動消灯する設備だ。これがあると、夜に帰宅したとき、玄関に入った瞬間に照明がつくので便利だ。
 玄関では他の照明も多い。下足入れ下部に床を照らす照明が設置されることもある。そのような変わった場所の照明は電球交換がしやすいかどうかをチェックしておきたい。交換しにくい場合、入居までに変更してもらうなどの善処を求めたい。  
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